三井住友カードを不正利用をされたら?されたあとの方法
クレジットカードの不正利用とは、クレジットカードの名義人ではない第三者が勝手にカードを利用することを言います。
「明細書に身に覚えのない請求がある」こんな時は要注意です。
そして不正利用が起こる原因は大きく分けて次の3つです。
不正利用が起こる原因
- カードの紛失や盗難
- カードの磁気情報を盗んでカードを複製するスキミング
- 個人情報の流出
今回、このような手口で不正利用の疑いを発見したら、やるべき対処法を解説します。
紛失・盗難受付デスクに連絡をする
ステップ①紛失・盗難受付デスクに電話をする
まずは出来る限り早急に、「三井住友カード紛失・盗難受付デスク」に連絡してください。
その場でカードの利用を停止することができます。
盗難・紛失の電話は24時間で繋がります。
スキミングやフィッシングなどの不正利用についても、上記の窓口でOKです。
また、海外から電話する際は場所によって電話番号が違うので、こちらも参考にしてみてください。
ステップ②警察に被害届を出す
実際に不正利用されたかどうかに関わらず、警察に被害届を出しましょう(盗難届や紛失届など)。
ステップ③三井住友カード所定の書類提出
警察に被害届を出した後は、三井住友カード所定の書類を提出します。
この3つの手順を踏まないと補償を受けれません。
新しいカードが発行される
手続き後、現在のカードは無効となり新しいカードが再発行されます。
カードの再発行はWEBでも受け付けています。
ただしカードの種類や個人情報に変更がある場合、電話での手続きが必要になることもあります。
iDなどの電子マネーは補償される?
三井住友カードに通知した60日前から、その損害を補償されます。
※補償期間内であれば、全額補償されると思って間違いありません。
気になる電子マネーですが、iDなどの電子マネーも不正利用の損害は補償されます。
クレジットカードと同様、電子マネーに関しても「三井住友カード会員保障制度」が採用されているためです。
三井住友カード会員保障制度とは
紛失や盗難によってカードや会員番号・VpassID・パスワードを他人に不正利用されてしまった…。
そんな場合でも「三井住友カード会員保障制度」で安心。特別なケースを除き、紛失・盗難の届け出日の60日前から弊社がその損害を補償いたします。
引用元:三井住友カード
補償対象とならない場合
補償を受けるために、以下の項目は必ずチェックしましょう。
「カード裏にサインがなかった」などの初歩的な理由でも補償外になるので、十分な注意が必要です。
どんなケースが補償外になるかは、三井住友カード会員規約の「第14条(会員保障制度)」に記載があります。
三井住友VISAカード&三井住友マスターカード会員規約
(1)会員の故意または重大な過失に起因する損害
(2)損害の発生が保障期間外の場合
(3)会員の家族・同居人・当社から送付したカードまたはチケット等の受領の代理人による不正利用に起因する場合
(4)会員が本条第4項の義務を怠った場合
(5)紛失・盗難または被害状況の届けが虚偽であった場合
(6)カードショッピング、キャッシングリボおよび海外キャッシュサービス取引等のうち暗証番号の入力を伴う取引
についての損害(ただし、当社に登録されている暗証番号の管理について、会員に故意または過失がないと当社
が認めた場合はこの限りではありません。)
(7)前条第2項の紛失・盗難の通知を当社が受領した日の61日以前に生じた損害
(8)戦争・地震等による著しい秩序の混乱中に生じた紛失・盗難に起因する損害
(9)その他本規約に違反する使用に起因する損害
漢字が多く、分かりにくいので何個か具体的に解説をします。
会員の過失
会員の過失とは、”不正利用されてもおかしくない”ような行為をしていた場合のことです。
例えば、自分以外の人間にカードを預けたり、暗証番号を教えたり、暗証番号と分かるようなものとカードを一緒に保管していた、などが該当します。
たとえ信用できる相手でも、軽い気持ちでカードを渡したり暗証番号を教えたりすることはあってはなりません。”家族であっても”です。
不正利用されてから「61日以上」過ぎている
補償の対象となるのは、三井住友カードに届出をしてから60日前までです。
つまり、不正利用されてから61日以上経ってしまった場合は補償が受けれません。
日頃からこまめに利用明細をチェックをし、不正利用の可能性を早急に発見できる状況を作っておきましょう。
家族と共有
自分のカードを家族が利用していた場合も、補償を受けれません。
家族共有のPCでネットショッピングをした際に、「家族のクレジットカードで購入してしまった」なんて経験があるかもしれません。
暗証番号やカードを共有するのも禁物ですが、サイトにログインしたままPCを共有することも危険です。
カードの裏面に署名がない
カードの裏面に自分の名前の記入がない場合も、補償対象外です。
非常に初歩的ですが、簡単な作業だけに後回しにしている人も多いと思います。カードが届いたら必ずサインしましょう。
暗証番号の不備
実は、暗証番号自体の設定が甘いのもNGです。
「1111」や「1234」など簡単な数字はもちろんのこと、誕生日や生年月日、車のナンバーや電話番号など、第三者に推測されやすい番号の設定をした場合も、補償対象外になります。
提出書類の不備
三井住友カードへ提出する書類に不備や虚偽があると、補償を受けれません。
2重チェックして、抜け漏れ・不備を防ぎましょう。
天災時の被害
大地震などの天災時に紛失や盗難の被害に遭った場合も、補償から外れます。
このように、日頃の心掛けをしているかどうかによっても補償の可否は分かれます。
また冒頭でもお伝えしましたが、そもそも「三井住友カードに連絡していなかった」とか、上記の補償条件をクリアしていても「警察に被害届を出していなかった」という場合は補償を受けれません。
三井住友カードでは、「カード不正使用検知システム」というセキュリティ対策を導入しています。
クレジットカードの不正利用がないか、365日24時間体制で監視するというものです。
非常に優秀なシステムとされていますが、それでも100%不正を検知できるわけではありません。
もし不正利用の被害に遭ってしまったら、出来るだけ早くその事実に気付くことがとても大切です。
そのために、クレジットカードの明細は毎月しっかりチェックしておきましょう。
最近ではスマホアプリでも明細をチェックできるようになっていますので、ぜひ利用してみてください。
以上、三井住友カードを不正利用をされたら?されたあとの方法でした。
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(参照:三井住友カードを不正利用をされたら?されたあとの方法)
執筆者プロフィール
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クレジットカード歴20年の専門家で、クレジットカードの券面の端の5ミリを見たら「何のカードか分かる」くらいのスペシャリスト。
今までにクレジットカードに関する記事を2,000記事以上公開。
クレジットカード・生命保険・年金などが得意分野。27歳から株を始め、株式投資も20年目のベテランでもある。