Q.クレジットカードを複数枚持つデメリットは?

A.クレジットカードは複数枚持つと、各カードのポイントが分散されるのでポイントが貯まりにくくなったり、口座振替の管理が大変になるなどのデメリットがあります。

クレジットカードを複数枚所持することのデメリット

クレジットカードは、便利なことから、現代では1人あたり2.6枚(日本クレジット協会)を持っているとのデータもあり、複数枚持っているのは当たり前の時代になっています。(参照:一般社団法人日本クレジット協会)

しかし、便利ですが、基本的にはよく使うメインカードと、ポイントなどのためのサブのカードを1~2枚保有しているというのが理想でしょう。

複数枚所持していると、以下のようなデメリットがあります。

ポイントが貯まりにくい

クレジットカードのメリットの1つにポイント制度があります。

ポイントが貯まり、そのポイントでショッピングができたり、色々な景品と交換ができる事です。

ポイントのために、何枚もカードを作っているという場合も少なくありません。

しかし、カードを複数枚所持してしまうと、ショッピングなどで利用する金額も分散されてしまうため、カード1枚あたりに貯まるポイントも分散し、それぞれのカードのポイントは少なくなってしまいます。

また、ポイントには有効期限があります。2年程度が普通ですが、1年という有効期限の短いカードもあります。

この期間内にポイントは使わないと消えてしまいます。

有効期限を気にする場合、無期限のセゾンカードなどがいいでしょう。

ポイントが無期限なので全てのポイントを使い切る事ができます。

貯まったポイントが少ない場合には、交換できる商品がほとんどないままポイントの有効期限が過ぎてしまうという事もあります。これは大きなデメリットです。

そのため、ポイントを貯めるならよく使うメインカードはポイント還元率の高いカードに決めておき、1枚のクレジットカードに支払いを集中させたほうがいいでしょう。

引き落とし日の管理が大変

クレジットカードには、それぞれ引き落とし日(支払日)があります。実際にクレジットカードの支払日はそれぞれ違っており、同じカード会社でもカードの種類によって支払日が違っている事もよくあります。

つまり、クレジットカードを何枚も持っていれば、当然カードの支払日は月の中で何回もやって来ます。

持っているクレジットカードの支払日が同じならいいですが、たいていは違う日になっているケースが多いのです。

口座の引き落とし日に合わせてお金を確認して、不足していれば入金に行くというのは、管理が難しくなります。

口座残高が不足してしまい、支払いを延滞してしまうことにもなりかねません。

また、各カードの請求額も把握しなくてはならず、そのつど口座残高を確認する必要があります。このように、複数枚所持して、それぞれに利用も分散していると支払い管理の負担が非常に重くなります。

支払管理ができないと大変

1枚のカードで延滞が発生して、枚数が多いために把握できず、すぐに返済入金をしなかった場合には、延滞登録されてそのカードが利用停止になるだけでなく、すべてのカードが使えなくなることもあり得るので注意が必要です。

さらに、クレジットカードの請求書が何枚も来る場合、その確認もおろそかになってしまいます。そのため、不正利用されていても気がつかないということも起こってしまう可能性も高くなります。

このように複数枚のクレジットカードを持つというのは大きなデメリットがあります。

したがって、基本的には、メインになるクレジットカードは決めておき、ほかのサブカードはポイント還元率の高いカードを持つのがおすすめです。

新規申込みで不利になることも

クレジットカードを複数枚所持するということは、それだけ与信枠の合計も大きくなるということです。

複数枚のカードを持っていることにより、全体の与信枠合計が大きくなるということは、ほかのカードに新規申込みをする際に不利になる場合もあります。

たとえば年収300万円の人がクレジットカードを複数枚所持し、その与信枠の合計が300万円だとしたら、この人は300万円一気に使うことが可能ということになります。これではカード会社のリスクも増します。

たいていのカード会社の場合は、実際に利用している金額に注意しますが、枚数がかなり多くなりすぎている場合には、リスクを意識して、審査に通過しづらくなるというデメリットもあるのです。

そのため、クレジットカードはメインカードとサブカードを決めて、使わなくてもいいカードは解約したほうがいいでしょう。管理の負担も軽くなり、ポイントも貯まり審査に悪影響を及ぼす可能性も少なくなります。

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